引越しや中古車など、リスティング広告の競争が熾烈なKWでは、往々にして、同じ事業者が、同KWに対して、複数の広告枠に出稿し、より画面占有率を高め獲得数を伸ばそうと躍起になっています。
個人的にはそのような努力よりも、現状のサービスやLPの改善を行った方が健全ですし、長期的に成果が上がると思っております。
ただ、今回は、この検索連動型広告で、同KWで複数の広告枠に出稿する方法について調べたので、そのついでにまとめてみます。
まず、下記の2パターンに分けられます。
- LP(ランディングページ)を変える(異なるドメインのLPを作成する)
- LPをそのままに、広告の表示URLを異なるものにする
広告出稿用のアカウントが複数あることが前提条件です。
■LPを変える(異なるドメインのLPを作成する)
まずLPのドメインを変える方法です。
例えば、ペット保険の最大手である『アニコム』をGoogle検索にかけると、下記のような2つの異なる広告が出てきます。
ただ、1位表示のサイト(http://www.firstplace.co.jp/anicom/index.html)
2位表示のサイト(http://www.animal-kenpo.com/)
この二つのサイト(LP)は同じ『株式会社ファーストプレイス』という代理店によって運営されていることが分かります。
(LPのデザインや構成もほぼ同じですね。)
このような施策のため、とりあえずTOPページ1枚だけのページを作成し出稿する方法もあります。
ただ、Y/Gともに、このような橋渡しのサイトも、有用性の低いサイトとして厳しく取り締まっています。
ですので、通常のサイトのように内部リンクがしっかりと貼られ、一定のコンテンツが含まれているサイトを作成する必要があります。
■LPをそのままに、広告の表示URLを異なるものにする
Googleでは仕様上不可ですが、ahoo!だと、リンク先URLと表示URLのドメインが異なっていても入稿可能です。
これを逆手にとって、表示URLだけ変えて、入稿します。(アカウントを複数作成する必要は当然ありますが)
ただ下記ポリシーに記載があるように、コンテンツの有用性が低いページだと媒体側に認識されてしまうと、広告掲載が停止されますので、広告の関連性などの名目で掲載停止になる可能性は考えられます。
参考
●Yahoo!のポリシー
『アービトラージサイトなど、リンク先のページに自社コンテンツがほぼなく、第三者へのリンクや 広告が多数表示されているページへリンクすることはできません。』
https://help.marketing.yahoo.co.jp/ja/?p=1505●Googleのポリシー
・有用性の低いコンテンツ
『ユーザーを別の場所に誘導することのみを目的としたリンク先ページ
例: ブリッジページ、誘導ページ、ゲートウェイ ページ、その他の中間ページ』
https://support.google.com/adwordspolicy/answer/6020954?hl=ja&ref_topic=1626336
二つの方法をまとめましたが、結論、ユーザーの利益になるかという視点のもと、
広告出稿しないと、媒体側から弾かれてしまうので、お気をつけください。
ちなみに2018年現在は、より広告出稿のポリシーが厳しくなりこのような手法はほぼ通用しなくなってきております。
おわり