CTR40%改善!GoogleのETA(拡張テキスト広告)の考え方のコツ

今日は、GoogleAdwordsが2016年5月に情報をリリースし、7月にGoogle公式でも全アカウント適用を発表しました。

参考:Adwordsヘルプ 拡張テキスト広告について

https://support.google.com/adwords/answer/7056544?hl=ja

Expanded Text Ads(通称:ETA、拡張テキスト広告)についてご紹介します。

■いつ発表された?

2016年5月24日に開催されたGoogle Performance Summit 2016(GPS2016)にて正式に発表されました。

この場では、

『モバイル』のキーワードを主題に
急速なモバイルシフトとモバイルファーストの世界に対応できるように
Google アドワーズの様々な機能のアップデートが発表されました。

主なものですと、

  • タブレットで独立した入札単価調整が可能になる。…これまで調整できなかったタブレットの調整が可能に!
  • レスポンシブ広告の追加…現在でも広告テンプレートがありますが、これがより使いやすくなるものだと想定されます。
  • 地域向け広告の拡充…店舗の所在地をピンマークで表示する Promoted Pin の導入だったり、住所表示オプションの拡充。
  • 検索向け類似ユーザーの開始…RLSA(検索広告向けリマーケティング)の拡張ですね。リマケリスト以外に類似ユーザーリストも使用できるようになる。
  • 管理画面のデザイン変更…よりスタイリッシュかつシンプルに。Googleアナリティクスみたいなデザインになりそうです。

そして、最も反響が大きかったものの1つが、

Expanded Text Ads(通称:ETA)でした。

参考:GoogleAdwords公式Blog https://adwords.googleblog.com/2016/05/ads-and-analytics-innovations-for-a-mobile-first-world.html

Expanded Text Ads(通称:ETA)とは?

モバイル時代の到来にあわせ、モバイル向きな広告仕様へと変更された広告です。

簡単に言うと、広告文が長くなりました
  • 2 つの広告見出し  (最大全角 15(半角 30)文字)
  • 1 つの広告文  (最大全角 40(半角 80)文字)
  • 1 つの表示 URL  (最終ページ URL のドメインを使用)
  • 広告の表示 URL に使う 2 つの「パス」項目  (省略可。それぞれ最大 15 文字)

2016年5月に行われたテストだと、CTRが20~40%上昇したというデータが上がってきています。

 

また表示URLオプションの入力の必要が無くなりました。(最終ページURLから自動的に抜き出されます)

※新たに「Path1」「Path2」という項目が追加されております。

ドメイン以降のURLを表示URLに追加したいときの項目です。

例えば、「www.flower.com/tokyo/cosmos」というリンク先URLで、表示URLも「www.flower.com/tokyo/cosmos」としたい場合。

「Path1」に「tokyo」

「Path2」に「cosmos」と記載します。

 

(2016/09追記)

最近では、この表示URLを活用して、広告文としての訴求を入れるケースが目立ってきています。

(例:「無料でお試し」などの広告訴求、ブランド名など)

 

個人的には、ユーザビリティー(を尊重するGoogle)を尊重してやはりサイト構成に合わせてジャンル名・ディレクトリを示す名前を入れるに留めておいた方が良いかと考えています。

またモバイルファーストの変更とはいいながらも、デバイスは、PC/SP/タブレットすべてのデバイスに適用されております。

 

また忘れがちなのが、GDN。GDNのテキスト広告でもETAは適用されます。

文の拡張による視認性の増加が最も影響しそうな分野です。忘れず準備しましょう。

■これまでの標準テキスト広告は?

公式のヘルプ(https://support.google.com/adwords/answer/7048854?hl=ja)だと

2017 年 1 月 31 日より、AdWords では標準テキスト広告の作成や編集ができなくなります。それ以降にテキスト広告を新規作成する場合は、新しい拡張テキスト広告フォーマットの使用が必須となります。既存の標準テキスト広告の配信は、2017 年 1 月 31 日以降も継続されます。

とあり、2017年4月現在、標準テキスト広告の入稿が不可となっております。

 

そのため、古いアカウントのアカウント構成を作り直したりする際に標準テキスト広告を使用していると、

うまくコピー&ペーストができずに苦労します。

 

ちなみにYahoo!検索広告でも、同様の「拡大テキスト広告」へ2017年3月段階で完全移行し、

同じく旧形式の広告文が入稿できなくなっています。

■考え方のコツ

今後、検索画面が広告文であふれそうな予感がしています。

表示範囲が拡大することで視認性は上がりますが、ただ文字数を増やすだけでは、逆にCTRを下げる結果にもなりかねません。

 

広告文の考え方は変わりません。タイトルは全角30文字もあります。

俳句の制限文字数17文字より多いのです。表現の広がりは無限にあります。

個人的には

●最大の強み、訴求軸をわかりやすく言い換える(繰り返す)

という手法のほうが訴求軸を詰め込んでいくという手法より効果的だと考えています。

(訴求の羅列は、構造化スニペットやコールアウト表示オプションなどの広告表示オプションで補足できます)

 

あとは以下のような俳句の表現のコツを取り入れるのも手です。

●様子が「一瞬」で思い浮かぶ表現に変える

「ふわふわ」などの擬音語・オノマトペや、具体的な使用シーンを取り入れる。

●名詞は出来るだけ狭い言葉・表現を使う
表現が生き生きとしたり、本当のターゲットに刺さります。例えば「バレーボール」と言わずに「スパイクの瞬間」「トス」など。

 

訴求軸を丁寧に決定し、言葉のニュアンスを考えていきましょう。

おわり

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