リスティング広告は、
”運用型”広告の名のとおり、自分でPDCAを回して運用改善していきます。
よく聞かれる質問として、
「運用担当者ってなにをやってるの?」
があります。
ずっとPCに向かって、何をしているのかわからないですよね。
また、「運用」とは何を「運用する」ものなのでしょうか。
そのPDCAを回すべき要素は、下記の3つに分けられると考えています。
- ビッディング (入札調整)
- クリエイティブ(テキストやバナー、広告表示オプション)
- ターゲティング(面や人のターゲティング、キーワード)
そして、これらを一貫して考えた
PDCAを回しやすくするアカウントの構築
も、これら3つの要素をうまく回していくための土台となってきます。
検索型広告の場合
- 入稿するKWや広告文を決定 -ターゲティング
- アカウント構造を設計 -土台作り
- 広告表示オプションで肉付け -クリエイティブ
- 入札金額を決定・調整 -ビッディング
このとき、KWで、どんなユーザーを狙うかを”ターゲティング”を既に行っているといえます
ディスプレイ広告の場合
- ターゲティングする面や人を決定 -ターゲティング
- バナー・テキストを入稿 -クリエイティブ
- 入札金額を決定・調整 -ビッディング
人工知能が、ビッディング(入札調整)作業を行う
GoogleでもYahoo!でも、管理画面上で設定できる一機能として、
CVを目標とした自動入札機能(コンバージョンオプティマイザー)が2010年頃から導入されています。
Yahoo!、特にYDNのほうはまだブレも大きく信用性は低いですが、Googleはその精度を上げ、コンバージョンオプティマイザー機能なしではアカウント運用もできなくなっているレベルです。
これまでのリスティングプレイヤーの一業務として、ビッディング(入札調整)があった訳ですが、それに割く時間は着実に減っています。
個人的な感想ですが、2015→2016年の1年間で、入札調整の時間の30%は削減できているように感じています。
PDCAを回しやすくする土台作り
アカウント内で最も重要な指標が、CVだと思います。これが蓄積されないと、最適化もできません。
細分化も重要ですが、ある程度、CVも溜まるように多少ざっくりとした部分は必要です。
粒度の大きさと、運用のしやすさのバランス感覚が重要です。
これからのリスティングプレイヤーに必要なもの
ビッディングがその地位を低下させる中、
必要なのは、残り二つ クリエイティブとターゲティングです。
ターゲティングにおいて、本当に欲しいユーザーをど直球で狙いに行っても、競合が多すぎてはじき返されてしまいます。
緻密かつ大胆な仮説をもとにストライクゾーン目いっぱいにボールを投げることが今のSEMには求められています。