Google側へ一度でも、あるワードで商標権に伴う申請をしたことがあると、
そのワードは、基本的に許可されたアカウントでしか、広告文内に使用できなくなります。
2018年に入り、ヨーロッパ内でGDPR(EU一般データ保護規則)が施行されて以降、この商標権に関しても、より厳格に運用ポリシーが定められています。
このようなポリシーがあるため
- 新たなアカウントでそのワードを含む広告文を使用したい
- 広告代理店に権利を付与したい
といった場合に、Adwordsに対して特殊な手続きが必要となります。
※商標申立社のアカウントであっても、新規アカウントが発行される度にそのアカウント毎に手続きが必要となります。
その手続きの進め方を解説していきます。
※ちなみに自社の商標権をもつキーワードが、他社の「広告文」に使用されてしまっている場合はここから異議申し立てをしてください。
目次
■広告主から、広告代理店や新しいアカウントへ商標使用許諾を出したい
Googleの商標使用許諾リクエストのフォームにアクセスします。
https://services.google.com/inquiry/aw_tmauth
※申請は、Adwordsへ商標申請を行っている本人ないしは、商標権所有者であることが必要です。
①フォームのTOPで「はい」を選択します。
②商標主(商標申し立て者)の情報を入力します
●商標の使用を許諾する広告主
広告主名(正式名称)で入力して下さい。
このフォーム上に下記のような記載があります。
条件: 次の点にご注意ください:
1.Google では、商標権所有者様または商標権侵害の申し立てに記載されている連絡担当者様から直接送られた使用許諾リクエストのみに対応させていただいております。商標権所有者様の支社や子会社であっても、商標権侵害の申し立てに記載されている連絡担当者様または以前に商標権所有者様から承認された連絡担当者様ではない場合、Google ではリクエストに対応いたしかねますのでご了承ください。
2.Google では、条件のない使用許諾リクエストのみに対応しております。そのため、広告コンテンツの期間、種類など、商標のご利用条件の指定はご遠慮くださいますようお願いいたします。Google では、広告主による特定の用語のすべての使用を禁止または許可することしかできません。商標権所有者様はいつでも使用許諾を取り消すことができます。
簡単にいうと
- 子会社や関連会社の人は対応できません
- アカウントごとで全禁止か全許可しかできません。
です。
商標申し立て人を知りたい場合は下記メールアドレスへ、問い合わせを行ってください。
③商標の詳細を入力します
一度に複数個の申請が可能です。
④使用を許諾する広告代理店や、新しいアカウントの情報を入力します。
●お客様 ID/ログイン用メール アドレス
その広告主の Google AdWords のお客様 ID か、アカウントの連絡先メール アドレスを入力して下さい。
ここでいうお客様IDとは、いわゆるマネージャーIDではなく、アカウント単位で付与されるアカウントIDを指します。
⑤補足説明を入力します
もし、申請したい商標権キーワードの数が多すぎる場合は、ここで入力します
以上で完了です!
フォーム送信後の審査
Googleの商標権を取り扱う部署が海外の部署らしく、対応にしばらく時間が掛かります。
3~5営業日程度みておくと良いと思います。
またこのフォームで一度商標権を付与しても
商標権所有者は、ads-trademarks@google.com にメールで連絡することで、
いつでも使用許諾を撤回することができます。
■商標権の所有者がわからない
大企業でありがちなのが、誰がAdwordsに関する商標権の管理をしているのか分からないという状況です。
Adwordsへ商標権許諾の申請を行うには、商標権申請の申し立てを行った際の連絡先(メールアドレス)が必要となります。
商標申し立て人を知りたい場合は下記メールアドレスへ、問い合わせを行ってください。
これでも分からなかった場合は、通常は、登録商標の所有者の本社在籍の方からの申請を受け付けることが可能です。
もしAdwordsの管理者と連絡がつかないなどの場合は、商標権所有者の本社から直接連絡をするという手段が有効です。
新規に商標権をもつキーワードをAdwordsへ申し立てしたい場合
下記のフォームから、同様に情報を入力していきます。
https://services.google.com/inquiry/aw_tmcomplaint?hl=ja
この申し立てフォームの記入を開始する前に、次の情報をご用意ください。
– 登録国および登録番号(該当する場合)
– 商標使用を許諾する広告主(該当者がある場合): 広告テキスト内での商標使用を許諾するすべての AdWords アカウントの Google AdWords お客様 ID / ログイン用メール、またはすべてのウェブサイトの表示 URL
フォーム内に記載がありますが、あらかじめ、特許情報プラットホームなどで特許庁へ申請している登録番号を確認する必要があります。
以上、Googleリスティング広告にて商標権を含む広告文を申請する方法でした。
※これらの情報は、2018年6月時点の情報です。
Googleの対応によりフローが変わる可能性がある旨ご了承ください。
おわり