クライアントさんから、
『GoogleHotelAdsって何?どんなことができるの?』
と聞かれたので、調べてみたけど、全然日本語の情報が出てこない…。
ということで、英語版のページを当たって分かったこととGoogleの担当者に聞いてみて分かったことをまとめていきます。
目次
GoogleHotelAds(Google ホテル広告)とは
例えば『品川プリンスホテル』と調べた時に
右側に掲出した、ホテル情報の下部に記載される、ホテルの宿泊金額や情報が出ている部分の広告。
【2016年2月当時】
【2018年10月】
2018年になってブルーのボタン(部屋の予約)なども付いて、導線が複線化しています。
・この『予約する』というボタンをクリックし、予約ページに遷移した時点で課金される。クリック課金制。
・基本的には、指名検索の場合にしか表示はされない。
・広告代理店(GoogleHotelAds認定パートナー)でしか実施ができない?
→2018年中にGoogle広告(旧Adwordsアカウント)内で配信設定ができるようになるようです。
Google ホテル広告をホテル キャンペーンという新しいキャンペーン タイプとして、今年中にご利用いただけるようになります。このキャンペーンは、広告主様を対象にオープンベータ版として提供されます。https://t.co/Rig2KKwpex pic.twitter.com/eH0CVBMfQN
— Google 広告 公式 (@GoogleAdsJP) 2018年10月15日
ホテルキャンペーンへのリニューアル後の特徴
・Google広告設定に準じた、地域ターゲティング
Google広告(Google検索やGDN)と同様に地域設定が可能です。例えば、「東京都」のみの出稿ができます。
・予算設定がより柔軟に
地域別/ブランド別に予算を設定できるようになりました
・入札設定
上記の2点と付随しますが、それぞれのキャンペーン/広告グループごとに入札設計、単価調整も可能となりました
問題点・課題点
・システム導入が大変。
…ホテルの宿泊管理システムのフィードを連携させた上で、リンク先ページの調整も行う必要があり、そのために、新たなシステム導入は不可欠。
※Googleのポリシーとして、リンク先ページには、広告で表示した金額が必ず記されていないといけない。
またGoogleHotelAdsの公式ヘルプページには「Hotel Ads で成功するための 基本ステップ」として下記が記されています。
- 取り扱っているホテルすべての広告枠についての情報を Hotel Ads に送信します。
- プロパティ内のすべての客室について、客室とパッケージのメタデータを送信します。
- 広告枠内のすべてのホテルの料金と入札単価を送信します。
- 料金精度が高い状態を保つため、できるだけ頻繁に料金を更新します。
- 多数のユーザーに見てもらえるようにさまざまな言語、通貨、デバイス向けのリンク先ページを用意します。
- Hotel Ads のダッシュボードからパフォーマンスを管理し、必要に応じて入札単価を微調整します。
要は、「料金や空き状況、人数・オプションなどのデータ全部をリアルタイムに送ってもらえればいい感じに調整するよ」といったところです。
・IMPがそこまで多くない
指名検索のときにしか出ないので、あまり表示されない。
・実はそこまでCVRは良くない(らしい)
普通の検索連動型広告と比較して、ずば抜けてCVRがいいわけではなく、少し良いか変わらないくらい。(とGoogle担当)
→2018年現在はプロダクト改善してきており、改善してきているようです。
・CPC高め
ホテルさんにもよりますが、だいたい50円~100円のレンジ。
検索型広告で出せば、50円以下で済むことを考えると、割高感。
2018年現在は不明です。とはいえ検索広告市場と同等のトレンドだと考えると、さらに高騰化している可能性が高いです。
2016年当時は大型チェーンホテルや、需要の高い舞浜・幕張近辺のホテルくらいしか、ペイしているホテルがありませんでした。
現在は、海外OTA勢が軒並み掲載しています。ホテル側が出稿するとすれば、このOTA勢といかに差別化していくかがカギになりそうです。
申込みは広告代理店経由はほぼなく、自社出稿になります。
詳細・申込みは下記のリンクからどうぞ。
https://ads.google.com/hotels/how-to-get-started/