私は20代後半でWEB広告代理店の運用者から、事業会社のWEBマーケティング部門へ転職エージェントを活用して、転職しました。
現在、広告代理店→事業主という違った視点でWEB広告に向き合っています。
本記事では、WEBマーケティング職や広告代理店の方向けに、2018年春に転職エージェントを活用して転職活動をした経験をもとに、
使ってよかった転職サイトとエージェントをまとめています。
●行きたい企業がないならエージェントの方が楽なので、転職エージェントがおすすめ。
その中でも、大手転職エージェント+業界特化型転職エージェントの両輪で行くべき。
●行きたい企業があるなら、なるべく直接会社公式HPから応募
●転職サイトは希望の会社が決まっているときor業界を網羅的に見たい時に使う。
記事に入る前に!
転職エージェントと転職サイトの違い
エージェントとサイトにまず分かれます。
転職エージェントの特徴
- 基本的に、企業を提案してくれて、良ければ選考を進める。
- 企業との間に入って、日程と労務条件面の交渉をしてくれる
エージェントは、自分の職種や求人意向に沿った企業を提案してくれて、その企業への応募を検討する、という流れでした。
転職エージェントを使った最大のメリットは、元々転職先として、広告代理店を考えていましたが、
事業会社や外資系企業などを提案頂く中で、キャリアパスの選択肢の広さに気付けたことでした。
転職サイトの特徴
- 求職者から検索して、企業を見つけて応募する
- 企業の人事担当者と直で日程などをやり取りする
転職サイトを使う場合は、気になっている企業や業界があり網羅的に見たい時に役立ちました。
企業側からすると、エージェントほどの手数料が取られないので、転職サイト経由のほうが有利な場合があったります。
(大手はほとんどないですが、中小だと少ないですが色を付けるところもあるみたいです、というあるエージェントの話でした。)
ビズリーチのよくある誤解
CMなどで認知度が高いのがビズリーチです。
よく勘違いされているのですが、
ビズリーチは、転職エージェントではなく転職エージェントのプラットホームということです。
ビズリーチが転職エージェントとして仲介してくれるわけではなく、転職エージェントへの仲介・紹介をしてくれます。
業界特化型の転職エージェントを探すときは、ビズリーチを使うと便利でした。ただ、多いときには一日に数十件のメッセージが来たので、選別するのに一苦労でした。
ただそういう時は、ビズリーチ上では、転職エージェント単位で「S・A・B・C」みたいなランクが付けられていたので、基本的にランクS・Aのエージェントに絞って、交渉していました。
こんな感じでメッセージがきます。
実際に使った転職サイトの評価
- Wantedly
- Green
- リクナビNEXT
正直、あまり転職サイト自体は使わずに転職活動は行っていました。
Wantedlyの感想
TwitterやNewsPicksなどで知った、ベンチャー系の企業へは「Wantedly」と積極的に活用していました。
小さいIT企業だと、窓口がWantedlyしかないことが多いです。
チャットUIでやり取りだったので日程調整が非常に楽でした。ただ企業によっては非常にレスポンスが悪いところもあったので、そういう会社は切るか別経路でコンタクトを取っていました。
Greenの感想
中堅のIT企業は「Green」の情報が充実していました。
リクナビNEXTの感想
正直あまりいい求人は見かけなかったです。UIも使いにくかったです。
実際に使った転職エージェントの評価
- リクルートエージェント
- enエージェント
- シンアド(ホールハート)
- アカハイエージェント
- uloqo
- Geekly
- マスメディアン
7社も使ったので正直スケジュールがパンパンでした。2~3社がおすすめです。
web広告業界特化系のホールハートやUloqoはビズリーチ経由でコンタクトを取りました。
リクルートエージェントの感想 おすすめ!
https://www.r-agent.com/entry/ts/
やっぱ使うなら転職エージェント業界no.1だと思い、リクルートエージェントにまず登録しました。
面談が東京オフィスか電話かで選べましたが、オフィス面談が断然良いです。
なぜか。
ホテルみたいな接客をされてお客様扱いを受けられるからです。東京のグラントウキョウサウスタワーの30何階だかのきれいなフロアで面談ができます。さすが業界NO.1。
転職エージェントの方も優秀な印象を受けました。大手どころの一通りの求人は揃っています。あまり求人の意外性はなかったです。
転職関連の内容が充実した冊子ももらえるので、一回面談をおすすめします。
外資系コンサル向けのケース面接対策もやっており、興味がてら1回参加してみました。質は高かったです。
enエージェントの感想 おすすめ!
https://enagent.com/html/pr/ad/pc/cpc/m/001/
エージェントの質でいえば、リクルートエージェントよりも高かったです。
Enの転職エージェントはあまり押し売りせず、きちんと私のキャリアプランを検討したうえで企業提案を頂いたので好印象でした。
とはいえ、求人の会社は、リクルートと似たりよったりな感じです。
シンアド(ホールハート)の感想
広告・PR・デジタル業界の転職支援「シンアド」
WEB広告業界、電博系に強いなあという印象です。
白メガネの野崎さんが業界で有名らしいのですが、この野崎さん含めあまりレスポンスは良くなかったです。
アカハイエージェントの感想
https://akahaiagent.jp/person/
「SEM専門の転職エージェント」という広告に惹かれ、登録してみました。
まだ転職エージェントサービス自体、立上げてやっと安定化してきたというところだったので案件数はそんなになかったですが、ベンチャー系の非公開求人が多かったです。
代表の方含め、対応が良かったです。ベンチャー感ありました。
uloqoの感想
元リクの人がやっている小さい転職エージェント会社です。ビズリーチ経由でコンタクトを取りました。
業界知識が深いなという点と、レスポンス・対応が早かったので、長くお付き合いしていました。
結果、uloqoさんで転職活動を終えました。
ただその後の連絡が不満足だったのでおすすめはしません。
Geeklyの感想
https://www.geekly.co.jp/正直あまりよくなかったです。
「とりあえず応募しましょう」みたいな感じで15社程度、大量に応募送られていたのがイラッとしました。
担当者替えをしましたが、交代の担当者もあまりコミュニケーションが取れず、退会しました。
マスメディアンの感想 おすすめ!
「宣伝会議」を運営しているだけあって、広告業界を幅広く網羅しているな、という印象でした。
外資系クライアントの求人や広告代理店の求人が多い印象です。清潔感のあるオフィスで、担当者の対応も爽やかでした。
その他気づき
転職エージェントは、当たり外れが大きい
相性もあるので、担当エージェントが合わないと思ったら、即担当変えを申し出ましょう。大体はWEB上から気軽にできるようになっています。
ちなみに、総じて大手のほうがエージェントの質が良かったです。
Geeklyは担当替えもしてもらったのですが、結局質が悪かったので即退会しました。
サイトよりも転職エージェントのほうが楽
エージェントも転職サイトも無料で利用できます。
どちらも企業側からお金を貰うビジネスモデルだからです。
それなら、より対応が充実しているエージェントのほうが楽です。
転職活動中の、「日程調整の楽さ」、これだけでエージェントを使う価値はあると思います。
とはいえ大手以外はエージェント使用は注意
エージェントの報酬は成果報酬型で、転職者の年収の30%が相場です。
そのため、エージェントには早く手間なく報酬が高い企業へ紹介しようとするインセンティブが働いています。
大手だと採用資金も潤沢なので、採用経路問わず、優秀な人がいれば採るスタンスですが
中小企業やベンチャー企業だと、同程度の能力の志望者が、直接応募とエージェント応募できたらば
迷うことなくコストの掛からない直接応募の志望者を採用します。
ここまで書いてきてなんなんですが、
エージェント側からの案件提示は、あくまで参考程度に捉えるべきだとは思ってます。
行きたい企業があるなら、直接企業HP応募orリファラル採用orWantedly応募
企業側にとって、コストが掛からないのは、直接応募の採用チャネルです。
また、Wantedlyは格安で使用できる媒体のため、採用資金の無い中小企業で好んで使われています。
もし行きたい企業を決め打ちでいくなら、企業側の負担も考慮し、
コストが掛からない結果内定可能性が高まる、上記の採用チャネルから応募するべきかと思います。
まとめ
2019年、売り手市場なのは変わりがないです。
ブラック業界といわれている広告業界も、今はホワイト企業が多く求人を出しています。
ただ、だんだんと経済に陰りが出てきているのも事実です。
(日本経済新聞 2019年3月26日記事より抜粋)
今転職しないなら、いつするの!ってレベルのチャンス期間です。
自分のキャリアを棚卸しし、自分の市場価値を把握するだけタダなので、
ビズリーチに登録するなり、一回はどこかの転職エージェントと面談してみたりすることを本当におすすめします。
おわり
転職エージェントや転職サイトに登録する前に
2018年10月18日に発売された「マーケティングの仕事と年収のリアル」という本を読むことを、本当におすすめします。
こんな感じで、目指すべきキャリアパス・キャリア戦略についてまとめられています。他にも「外資系企業」「国内企業」に分けたキャリアステップ分析や、業界人あるあるなどの小ネタも満載です。
■「マーケティングの仕事と年収のリアル」