スマホユーザーが拡大するにつれて、当然ながら、アプリをインストールするユーザー/アプリを使用するユーザーも増えています。
こでまでは若年層が主セグメントではありましたが、
直近2017年から2018年にかけて、50代以上のユーザーにもスマホ所有はさらなる拡大を遂げています。
2018ニールセン調査データ:50歳以上のスマホの利用者数は1年で27%増加、全体の37%を占める
(50代以上は本当に驚くレベルの伸びです)
またAppleストアのUI変更もあり、ASOの重要性が、これまでにないほど高まってきています。
2017年9月にiOS11のアップデートに伴って変わった項目
• iOS 10までのおすすめ・ランキング・コンテンツタブが廃止
• 新たにToday・ゲーム・Appタブが追加
• Todayタブではカード形式のUIでニュースフィード的に最新情報が提供
今回はこのASO(App Store Optimization)の概要とやるべき施策についてまとめます。
ASOとは/ASOをやるべき理由
ASOとはアプリストア内の検索順位を上げる施策のことで、同ジャンルの言葉で「SEO」があります。
SEOの主戦場は、検索エンジンですが、
ASOの主戦場は、アプリ内検索エンジンです。
検索順位を上げることのメリットとは
検索母数の大きさ
ジャンルによって異なりますが、ユーザーが新規アプリを探すとき
3~5割程度はAppStore内で検索した結果の流入だと、Apple社は言っています。
(その他の流入は、ウェブやその他のアプリからのリファラル流入です)
良質なユーザー
元々CVRが高く、さらに時間経過を追って見ていった際に、アプリ継続率(アプリをインストールした後、そのアプリを削除せずに残しておいてくれる確率)が、他のリファラルや広告流入よりも高いことが言われています。
これは、いわゆるSEM領域でも唱えられていることで、検索広告よりもSEO流入のほうが一般的にCVRが高いとされています。
今ASOをやるべき理由
iOS・Andoridの2大OSのリデザインが2017年に大きく起こったことが理由として最も大きいです。
iosは2017年9月頃に大きなデザインのリニューアルを実施しました。
その結果、それまでカテゴリで比較的容易にApp検索までたどり着いていた導線が
〔TODAY〕タブや〔ゲーム〕タブに押され、2段階も階層が下がってしまっている状況です。
≪リニューアル前(2017年8月以前)≫
≪リニューアル後(2017年9月以降)≫
またAndroidでは、アプリ検索画面で、検索結果のリッチコンテンツ化が行われ、1画面内に表示されるアプリ数が減少、結果として、上位掲載の優位性がかなり高まっている状況です。
どちらのプラットホームもリデザインにより、ASO、特に上位表示の優位性が高まっている状況です。
ASO対策
ASOにおいて、順位判定要因は、SEOと同様多数のシグナルがあります。
中でも「APP登録時のテキスト(タイトル・ディスクリプションなど)」が、どの検索クエリに反応するかという点において大きな要素を握っています。
≪Androidのシグナル分解≫
SEO同様、一般的な傾向として、下記のような方向性が良いのではといわれています。
タイトルは短く訴求する
スマホ内で閲覧するため、長すぎると省略されてしまいます。
端的に、アプリのUSPとアプリ名を伝えるのが王道です。
ディスクリプションを工夫する
いわゆるビッグキーワードを狙いに行っても競合が多く、打ち負けてしまう場合があります。
例えば、「パズルゲームアプリ」ならば
「ブロック崩し パズル」、「引っ張る パズル」などアプリの優位性をディスクリプション内に記し、
それらを広告戦略全体の中でメッセージと出せば、AppStore内でのインストールも競合にユーザーを奪われることなく、スムーズに到達します
口コミの件数/評価を重視する
特にiOSですが、口コミ評価のUIが以前よりも大きく目立つように表示されています。
また口コミ数も評価のシグナルに少なからず入っているといわれており、ユーザービリティの観点からも積極的に収集のための施策(アプリ内ポップアップメッセージなど)を投じる必要があります。
まとめ
とはいえ、これをやっておけば競合に勝てる、という逆転必殺の施策はSEO同様、ASOの領域にもありません。
大事にすべきは、本当にユーザーのためになっているかという考え方で、これはSEOと同じです。
プラットホーム社の順位算定ロジックばかり気にして、そこばかり注目したトリッキーな施策に取り組んでいても限界がありますし、BANされる可能性があります。
「いかにユーザービリティ―をあげていくか」という視点の元、各種施策に取り組んでいってください。
以上、ASOの概要でした。
おわり